西洋医学では、冷え性を一般的に病気とみなさない場合が多いようです。
自律神経失調症やレイノー病の症状とみなされます。
反対に東洋医学では、冷え性を未病、病気のサイン、重大な病気の誘因だととらえています。
自律神経失調症とは、交感神経と副交感神経の2つから成り立っている自律神経のバランスが崩れた場合に起こる症状の総称です。
様々症状があり、病態は人それぞれのため、診断をつけにくいことが挙げられます。
症状の中に手足の震えや、冷えがあることから、冷え性は自律神経症の症状の1つだとみなされます。
寒冷時や冷水につかったときに四肢末梢、特に両手指が対称的に痛み、しびれとともに、蒼白、あるいはチアノーゼなどの虚血症状を来す場合があります。
若年の女子に多いです。
原因は不明です。
レイノー病の典型的な症状は左右対称に現れます。
冷え性の原因がストレスにあるとともに、冷え性が新たなストレス源になっていることもあるのではないでしょうか。
ストレスは精神的なものと思われがちですが、体にかかわる刺激もストレスの元になります。
内面の葛藤を理性で強く抑え込もうとすると、局部の痛みや病気となることもあります。
手浴や足浴は、病気の時でもできますし、一番血流の悪い個所から全身を温めることができます。
テレビを見ながら、読書をしながらリラックスした状態で行いましょう。
バケツや洗面器に、手首。足首が隠れる程度の湯(40度程度)を入れ、10~20分浸します。
額に汗がにじむまで行います。
イメージを使って症状を和らげる方法です。
楽な姿勢で目を閉じ、大きく息をつきながら力を一気に抜きます。
体の中で気になる痛い・苦しい箇所に意識を向けます。
痛い・苦しい箇所をいたわるような気持ちで、十分にリラックスできたら目を開きます。
痛い・苦しい場所は何らかの方法で温めるとずいぶんと楽になります。
苦しいときこそ、人の手を借りるというのもいいのではないでしょうか。
家族や子供、親など愛情豊かな信頼関係で結ばれた相手に、痛い・苦しいところをさすってもらったり手を当ててもらいましょう。
温かさや安らぎを得ましょう。
温泉にはリラックス効果と共に、体が温まって血行が良くなる効果があります。
血行が良くなるととぐっすり眠れて疲労感が取れます。
また、腸の働きがスムーズになって便秘の解消も見込めます。
さらにホルモン系の調子の正常に戻ります。
温泉に浸かるのが難しいようなら、自宅でのバスタイムを効果的にしましょう。
自律神経は、普段なら自動的に動いてくれるメカニズムですが、自分の意志で調節できる腹式呼吸を行うことによって、自律神経の調子を整えることができます。
楽な姿勢で座り、へその下㎝のおなかの奥=丹田に、丸いボールをイメージします。
鼻から大きく息を吸い、そのボールの中に息を吹き入れるように息を吐きます。
息を吐く時間を自分のペースで数え、10まで行ったらまじめからまたおこないます。
これを2.3回行いましょう。
たまには「今日は起きなくてもいい!」と決め、思い切り惰眠をむさぼることも、ストレス解消に効果的です。
眠りは体の休息であるととに、脳の休息でもあります。
また、心にため込んだ葛藤が夢の中で解消されることもあります。
自分のためにお金を使う、それだけで気持ちが晴れ晴れをするのではないでしょうか。
服、アクセサリー、バッグでもいいでしょうし、興味がなければ花を買っても気分が晴れるのではないでしょうか。
特に女性にとっては、買い物がストレス発散になる人も多いのではないでしょうか。
ただ、気分が落ち込んだときに買ったものを、後日改めて見ると後悔、ということもあるので買いすぎには注意しましょう。
憂鬱な気分の時には、無理に人と話そうとすると逆に気疲れをすることもあります。
そんな時に動物や植物に思いのたけを思いっきり話しかけるのもいいのではないでしょうか。
返事が返ってくるわけではないけれど、動植物に触れて命の息遣いを感じることで、安らぎを得ることができます。
オフィスや家の中の蛍光灯や電球の光ばかりでなく、気持ちを明るくするために太陽の光を浴びてのんびりしましょう。
もちろん、炎天下で長く紫外線を浴びれば害になります。
午前中の柔らかい光の中で1日20~30分程度の日向ぼっこをしましょう。
歩く時間や速さなどに頓着しないで、自分のペースで散歩をしましょう。
何にも邪魔をされないで無心に、あたりの風景や季節の訪れを感じれば、自然のエネルギーを取り込み、気分が晴れていきます。
サッカー、バレーボール、バスケットボールの観戦をして、白熱する試合に思い切り声を上げましょう。
プロレス、ボクシングなどの格闘技の気分が高揚しますし、ミュージシャンのライブで盛り上がるのもおすすめです。
我を忘れて応援する快感に、イライラした気分などは一発で吹き飛びます。
体を動かして頭をからっぽにすると、イライラした気分を効果的に転換することができます。
気分転換ができるだけではなく、汗を流すと血液循環が活発になって新陳代謝がよくなり、体調も良くなり免疫力も高まります。
軽いジョギングでも、ジムでマシンを使うのもいいでしょう。
鬱々とした気持ちを紙に書くことで、気分がすっきりします。
誰が見る文章でもないので、理路整然と文法などにかまう必要はありません。
ただ、思っていることを書きなぐるだけで、気分的にとても楽になります。
冷え性と更年期障害は関係あります。更年期障害によってホルモンバランスが崩れますのでそれに伴い冷え性を発症するケースがあります。
女性では閉経を迎える50才前後、男性は40才前後に男性ホルモンの低下が起こりますので、注意が必要です。
自律神経失調症のような症状が現れます。
性機能関連の症状、精神・心理症状、身体症状の3つに分けられます。
女性は、閉経期前後になると卵巣機能が低下し、卵巣から分泌される女性ホルモンの量が減少することによります。
男性は、おおむね40歳以降に加齢やストレスなどにより、男性ホルモンの血中量が減少することによります。
筋肉を付ける為にはまず有酸素運動と無酸素運動の両方が必要です。
体脂肪を減らすことができる運動です。
瞬発的な運動ではなく、長時間体を動かしていられる運動です。
水泳やウォーキングなどが挙げられます。
体脂肪を減らすだけではなく、心肺機能を高めることができます。
スタミナがつくということです。
体脂肪を減らし、心肺機能を高めることが生活習慣病の予防にもなります。
脂肪を燃焼させるには、最低20分間の運動が必要です。
筋肉をたくさんつけることができる運動です。
瞬発的な運動が有酸素運動になることが多く、短時間で集中的に特定の筋肉を鍛えることができます。
筋肉を作るだけでなく、基礎代謝を増やす効果もあります。
腕立て伏せ、腹筋、背筋、スクワットなどの運動はハードなため、長時間行うことはできません。
冷え性対策のひとつに筋肉量を増やすと言うのがあります。
筋力が付くと活発化した血液のおかげで毛細血管が発達し、基礎代謝がアップします。
基礎代謝がアップすると四肢の末端まで血液が循環しますので、結果として筋肉量を増やすことで冷え性の解消に役立つというわけです。
あります。ストレスは血行不良を引き起こします。
ストレスがあまりにかかりすぎると、自律神経が破壊され、心拍の増加、血圧の上昇などの変化が現れます。
また、自律神経は血液の流れを一定に保つ働きをしているため、自律神経が崩れることにより血液の流れが悪くなり、冷え性になりやすくなります。
自律神経が、ストレスを仲介し、ストレスから体の諸器官を守っています。
自律神経は、自分の意志で動かすことができない心臓や、胃腸の消化、血管などの働きを調節しています。
しかし、ストレスがあまりにかかりすぎ自律神経だけでは調整できないほどになると、自律神経が破壊されます。
自律神経は血液の流れを一定に保つ働きをしているため、破壊されると、血行不良になり、冷え性になりやすくなります。
めまいやのぼせ、激しい動機、立ちくらみなどが起こります。
体の検査をしても異常がないと判断されやすいです。
ストレスが半分ほどの原因を占めているといいます。
追い込まれる状況にいる人が起こりやすい症状です。
おなかがすくと胃が痛くなります。
気分の上がり下がりが異常に激しくなる精神病です。
楽しいと思っていたはずが、急に暗い気分になったりします。
頭に10円玉のような禿ができます。
ひどくなると、髪の毛すべてが失われます。
冷えをしのぐには、外気が体に触れるのを極力触れないようにすることが肝心です。
首回り、袖口、足首などの隙間からが外気が侵入するのを防ぐと同時に、内臓を冷えから守るために胴回りを温めることも重要です。
極力襟付きの衣服を着るようにしましょう。
襟がない衣服でも、マフラーやスカーフなどで外気が首回りから侵入するのを防ぎましょう。
首は頭へ血液を送るために通過する大切な部位です。
首は頭を支えているために、常に筋肉が滞りやすい部分なので防寒対策をしっかり行いましょう。
内臓が集まる胴回りを寒さから守るために、重ね着をしましょう。
重ね着をすることで、衣服の繊維の隙間から外気が中に入ることを最小限にするとともに、保湿効果を促進します。
一番下は、汗などを吸収しやすい肌着やババシャツなどを身に着け、その上から長そでのシャツなどを着るようにしましょう。
保湿性のある靴下やタイツを履きましょう。
足は心臓から最も離れているため、血液のめぐりが悪く、皮膚の温度が室内くらいまですぐに下がってしまいます。
冬場にはブーツを履くこともおすすめだが、ヒールの高いものや、足首に余裕のないブーツは避けましょう。
足を締め付ける行為は、血液の流れを悪くします。
具体的な物をあげると、烏龍茶(ウーロン茶)や紅茶などの事を言います。
また、一言で【発酵茶】と言っても「弱発酵茶」「半発酵茶」「全発酵茶」「後発酵茶」に分かれます。
弱発酵茶とは、少し酸化発酵したお茶です。
代表的なものに、白牡丹(パイムータン)があります。
利尿効果、糖尿病予防効果があり、新陳代謝を向上させることから動脈硬化の予防にも有効です。
ある程度酸化発酵したお茶です
。
代表的なものに、ウーロン茶があります。
ウーロン茶には、特有のポリフェノールが含まれていており、脂肪の吸収を抑え、脂肪分解を促進する働きがあります。
カフェインが含まれるために興奮作用や利尿作用があります。
完全に酸化発酵したお茶です。
代表的なものに、紅茶があります。
紅茶に含まれる紅茶ポリフェノールに風邪、インフルエンザに対する有効性があります。
日常的に引用することに加え、紅茶を使ってうがいを行うことも病気の予防に効果があります。
「麹菌」などの細菌による発行で作られたお茶です。
代表的なものに、プーアール茶があります。
ミネラル濃度が極めて高いことが特徴です。
血圧が下がり、血液循環が良くなります。
常飲することで、血液循環の改善から、快眠、排便機能の改善、花粉症などのアレルギー体質の改善がみられます。
色々なことが考えられますが、良く言われるのが免疫力の低下です。
36度未満の体温を「低体温」といいますが、冷え性になり、体のあちこちが冷えた状態になると、36度の体温の時よりも体に様々な影響があります。
体温が1度下がると、基礎代謝が12%低下します。
体温が1度下がるだけで、免疫力が約40%低下します。
体温が下がると、基礎代謝や免疫力をつかさどる酵素の働きが低下します。
酵素は、体内で食べ物などを分解したり、体の栄養素を作ったり、体にとって有害なものを解毒したりする働きを持っています。
体温で働きが左右され、36.5度で最も働きます。
基礎代謝や免疫力を維持し、健康を保つには体温を低下させないことが重要です。
日本人の平熱は、一般的に36.5度前後といわれています。
結論から言うと冷え性と寒がりは全く違います。
寒がりとは、寒さを感じる程度がほかの人とは違うことを言い、運動などで体を温めることが簡単にできます。
反対に冷え性は、なかなか温まることができず、冷えやすい体質のことを言います。
寒がりとは、寒いのが苦手で、少しの寒さにも大きな寒さを感じるような、寒さに敏感な人のことを指します。
寒がりの人は、体全体が寒いと感じたときに、防寒対策をすることで体を温めることができます。
具体的には、厚着をしたり、暖かい場所に移動したり、体を温めることをすることで、寒さを感じなくなるのです。
寒がりを治す必要はありません。
冷え性は、寒がりとは違って、体全体は寒さを感じないのに部分的に冷える症状を言います。
冷え性の症状を治すのは、寒がりの人のようには簡単にはいきません。
冷えをもたらしている原因を知って、それを治すための方法を根気強く対処するようにしなくてはいけません。
改善しなければ、冷え性を悪化させ、冷えだけではなく、痛みやのぼせなどの不調を伴うこともあります。
症状を少しずつ改善するようにしましょう。
ミネラルやビタミンは体内に入ったブドウ糖をエネルギーや熱に変える働きがあります。
つまり、ミネラルやビタミンが不足するとその働きが悪くなり冷え性になってしまう。というメカニズムが起こります。
人間は、食べ物に含まれる糖質からエネルギーや熱を作り、体温を保っています。
糖質は体内で消化され、ブドウ糖に姿を変えます。
この時、ブドウ糖をエネルギーや熱に変化させるには、亜鉛・セレン・鉄・マグネシウムといったミネラルと、ビタミンB1・B2などのビタミンが必要なのです。
ミネラル・ビタミンが不足してしまうと、食べ物からエネルギーや熱を作ることができず、体温調節がうまくいかなくなります。
冷え性になってしまうのです。
最近の食事の傾向として、ミネラル・ビタミンが不足する傾向にあります。
その半面で、外食や出来合いの弁当などの加工精製食品に頼っている食事をしているために、たんぱく質・脂肪・糖分を過剰に摂取しています。
また、食事量を減らすなど無理なダイエットをすると、さらにビタミン・ミネラルが不足する傾向にあります。
こうした食生活の乱れや無理なダイエットによるビタミン・ミネラルの不足が、冷え性を生き起こす大きな原因になっています。
体温を上げ、冷え性を改善するためにも、ビタミン・ミネラルを豊富に含んだ食事を心がけましょう。